当社は仙台市で床暖房施工を行っているリフォーム業者ですが、東北全体でまだまだ床暖房が普及していないなと色々なお家のリフォームをしながら感じました。仙台は街中に限れば冬もほとんど雪が積もりませんし、降っても近年では翌日にはほぼ消えている状態が続いています。
ですが、街中以外、特に山形方面や県北地域で雪が積もる地域が多く、冬はお家の中にいても結構な寒さとなります。もちろんエアコンだけでは寒いので、石油ストーブなどを利用している家庭も少なくないと思います。このように東北地方にお住まいの方には、より一層暖房環境にはこだわって欲しいと弊社は考えています。床暖房は暖房器具の中でも耐久性が高く、設置したら10年以上はノーメンテナンスで使える優れものです。
そこで、なぜ東北の気候と床暖房の相性が良いのかをここではご紹介します。
なお、サンプルとして宮城県主体に気候や気温の説明をしていますが、ほぼ東北全体に当てはまることと捉えて記事を読んで貰えたら幸いです。
人間が寒さを感じる温度
人が感じる寒さや暑さは、気温だけで決まることはありません。部屋の湿度によっても結構な差が生じます。気温だけでなく湿度などを考慮して、私たち人間が感じる温度のことを一般的に「体感温度」と呼びます。
さて、本題の人が寒いと感じる温度についてですが、市民化学研究室が発表した考察によると、室内の温度が15度を下回ると肌寒く感じるようになるそうです。
寒さの場合湿度によって大きく不快指数が変わることはありませんが、一般的に湿度が低ければ低いほど空気が乾燥して寒さをより感じやすくなります。
寒い地方にお住まいの方であれば経験があるかと思いますが、ストーブをつける時に湿度対策として水が入ったヤカンをストーブの上に乗せる習慣があるはずです。(私の実家は毎年冬になるとそのようにして加湿していました。)
奥羽山脈を挟んでいるとは言え、宮城県も当然雪が積もる地域もあります。なので、冬は割と寒いです。
ではなぜ、宮城県の気候と床暖房の相性がいいのかをご紹介します。
まずは床暖房のメリットを知っておこう!
その前に、床暖房にはどんなメリットのがあるのかを簡単にご紹介します。
- 足元が温まる
- 室内の空気が汚染される心配がない
- 危険が少ない
- 結露しにくい
- 掃除が楽になる
- 空間を効率的に利用できる
もっと詳しくメリットを知りたい、またはデメリットも知っておきたい人は下記ページをご覧ください。
東北地方の気候と床暖房の相性が抜群な理由
東北地方はやっぱり冬は寒いです。
下記は気象庁が観測した、宮城県の2019年の月別平均気温を表した表となります。
「日平均」に着目すると、人間が寒く感じ始める温度の15度を下回っているのが、年間で6ヶ月もあります。つまり、1年の半分は平均気温が15度を下回っているということになりますね。このように宮城県は寒い時期が続くので、暖房器具として床暖房を選ぶのは決して間違いではないのです。
足元から温められる暖房器具は床暖房
しかし、1年の半分が15度以下と言っても、部屋を温めるなら石油ストーブで十分と思われる方も多いかと思います。確かにそれは間違いではありませんが、エアコンやストーブを使っている方で、なぜか足元がスースー寒いという経験はありませんか?
実は暖かい空気は上昇してしまい足元の床は冷たいままになっているので、冬に暖房をつけても寒いままなのです。
そこで床暖房を採用すると、常に足元を温め続けるので体感温度が見違えて変わります。足元が寒いと高血圧のリスクも上がると言われているので、足元の冷え対策はかなり重要なのです。よって、床暖房は健康面のリスクを減らすとともに、部屋全体を均等に温めてくれるので、寒い地方におすすめできる暖房器具なのです。
ぜひ宮城県内にお住まいの方は、お家への床暖房導入を検討してみてはいかがでしょうか。