キッチンは住まいの中で一番使う場所でもあるので、リフォームするときは絶対に失敗したくないと考えるでしょう。
そこでこの記事では、キッチンリフォームに失敗しないために抑えておきたい注意点をまとめました。キッチンリフォームを検討している方の参考になりましたら幸いです。
住戸タイプ問わず共通して注意したいポイント
最初は住まいのタイプを問わず、共通して注意したいポイントです。
- 工事完成まで2ヶ月ほど見て計画を立てる。
- キッチンと他の水回り(トイレや洗面、お風呂)と合わせて工事する
- 予算に5%程度の余裕を持たせておく
- 水栓やコンロだけの交換も検討する
- 収納が足りるか考えておく
- コンセントの数と容量を確認する
いずれもキッチンリフォームを失敗しやすい部分です。注意点を知って、しっかりと計画を練りましょう。
工事完成まで2ヶ月余裕を見ておく
キッチンリフォームの計画を立ててから完成までに2ヶ月ほど掛かります。「年末までに完成させたい」「夏休み中に工事をして欲しい」という希望があれば、少なくとも2ヶ月前から動き出しましょう。
リフォームの計画から契約までの打ち合せに1ヶ月、工事の準備期間に3週間、工事に1週間ぐらいが目安です。合計で2ヶ月ほど必要です。
IHは使える調理器具が限られる
IHは火を使わず、比較的安全と言われています。しかし、使える調理器具が限られます。
IHはガスと違い、電気の力で加熱します。このとき、上手に熱が伝わらない調理器具があります。一部のアルミ鍋や土鍋などです。IHが使えない調理器具は買い換える必要があります。
IHにするときは、調理器具もそれ専用にしなければいけません。
予算に5%程度の余裕を持たせておく
工事費用とは別に、5%ほど予算に余裕を持たせておきましょう。
キッチンリフォームの後に、調理器具や食器類、収納小物が必ず欲しくなります。また、ガスからIHにした場合はアルミ鍋や土鍋など、一部の調理器具はIHでは使えません。新しいキッチンで使う製品を揃えるための予算を別に確保しておきましょう。
水栓やコンロだけの交換も検討する
キッチン全体を交換しなければならないと諦めていませんか?古くなったガスコンロやレンジフード、水栓などは単体でも交換できます。
ガスコンロやレンジフード、水栓は単体でも交換できるように作られています。キッチン全体のリフォームを行う前に、一部分だけ交換を行う方法もあります。同時に、キッチン全体はハウスクリーニング等、プロの掃除屋さんにお願いすれば見違えるほどキレイになります。
収納が足りるか考えておく
意外と忘れがちなのが、新しくなったキッチンの収納量です。
最近のキッチンは引き出し式がメインで、扉式の時より収納量が格段に増えています。しかし、大きな寸胴鍋やアルミ鍋など、大型の鍋が入らないことも。使い続けたい調理器具や食器類があるなら注意が必要です。
また、最近の「見せる収納」はとても人気です。しかし、キレイに見せる分、収納量が少なくなることに注意が必要です。
コンセントの数と容量を確認する
コンセントの数やブレーカーの容量は盲点です。
新しいキッチン、調理家電が増えるとコンセントが少なかったり、容量が足りずにブレーカーが落ちるなどの失敗があります。また、コンセントの位置が悪いと延長コードで伸ばして使うなどの悲しい工夫が必要です。
コンセントの数と容量は必ず確認します。
戸建てキッチンリフォームでの注意点
次は戸建て特有の注意点をお伝えします。
戸建てのキッチンリフォームは、自由度も高く、デザインも豊富ですが、それが仇となる場合もあります。今回はその中でも特に注意したい2点についてお伝えします。
壁付けからアイランドキッチンにしたら狭くなった
戸建て住戸は広さに余裕があるので、家族の団らんが楽しめるアイランド型キッチンが人気です。
しかし、壁付けと違いアイランド型キッチンは設置スペースを多く取ります。限られたスペースの中でやりくりしなければならず、ダイニングが狭くなったり、移動スペースが限られるなどの弊害が出ます。
使うか微妙な床下収納を導入すべきか要検討
床下収納に関しては、「あって良かった」と「無くても良かった」で二分されます。
確かに、床下収納はめったに使わない食器類や季節のものを収納するのに便利です。しかし、使う・使わないは、結局その人の生活スタイルに左右されます。
もし新しく床下収納を設けたいときは、よく考えてから作ってみてはいかがでしょうか。
アパート・マンションのキッチンリフォームでの注意点
最後はアパート・マンションなどの集合住宅でのキッチンリフォームの注意点です。集合住宅は配管や設備に関する注意点が中心です。
キッチンが移動できない
集合住宅はキッチンの移動がかなり難しいところがあります。無理に移動した結果、配管が詰まりやすくなったり、水漏れの原因にもなります。
IHが導入できない可能性も
集合住宅では建物全体の電気容量が決まっています。1部屋だけIHにしたくともブレーカー容量を上げることができず、導入できない場合もあります。
特に古い集合住宅では40Aが最大というところもあります。100V式という方法もありますが、ブレーカーが落ちやすくなり、結局使い勝手が悪くなります。
まとめ
今回の記事では、キッチンリフォームを成功させるために抑えておきたい注意点を住居タイプ別に紹介しました。最後にこの記事の要点をまとめました。
【共通】の注意点
- 工事完成まで2ヶ月ほど見て計画を立てる。
- キッチンと他の水回り(トイレや洗面、お風呂)と合わせて工事する
- 予算に5%程度の余裕を持たせておく
- 水栓やコンロだけの交換も検討する
- 収納が足りるか考えておく
- コンセントの数と容量を確認する
【戸建て】の注意点
- 壁付けからアイランドキッチンにしたら狭くなった
- 使うか微妙な床下収納を導入すべきか要検討
【アパート・マンション】の注意点
- キッチンが移動できない
- IHが導入できない可能性も