失敗しないキッチンリフォームの流れ!工程・手順をポイント毎に解説

毎日使うキッチンですから、悩み事は沢山あります。「いつかはキレイなキッチンにしたい」そう思われる方は沢山いらっしゃるかと思います。

しかし、いざキッチンリフォームをするとなっても、どういう風に進めていけば良いか分かりません。なんとなく、業者に依頼して進めていく、という人が大半です。

ですが、「なんとなく」ではキッチンリフォームに失敗してしまいます。

そこで本記事では、お客様視点に立った失敗しないキッチンリフォームの流れをそれぞれの工程のポイントを抑えながら解説していきます。

大まかなキッチンリフォームの流れ

これからキッチンリフォームを行いたいと考えているあなたは、失敗しないためにも次の流れで進めていく必要があります。

  1. 今のキッチンの不満点を整理する
  2. 施工業者を探す
  3. 現地調査・打ち合わせを行う
  4. 相見積もりを取る
  5. 施工業者を決定する
  6. 工事契約をする
  7. キッチン工事を行う
  8. キッチン工事完了・目視チェック
  9. 引き渡し
  10. お支払い

以上10の手順を経て、ようやくキッチンリフォームが完了します。それぞれの工程で注意すべきことやポイントを詳しくご紹介していきます。

【STEP1】今のキッチンの不満点を整理する

不満点の整理

一番最初にやるべきことは、不満点の整理です。

なぜなら、不満な部分があるからキッチンをリフォームするので、この部分をしっかりと確認する必要があるからです。まとめた不満点は整理して施工業者へ渡します。そうすることで、どんなキッチンを望んでいるのかが伝わりやすくなり、それに合わせたプランの提案を業者がしてくれるからです。

例えば、次のように不満点をまとめておきます。

  • キッチンの扉がちゃんと閉まらない
  • 流しの汚れが落ちない
  • シンクが狭くて料理がしにくい
  • 食洗機を導入するスペースが欲しい
  • 全体的にサビが出て汚く見える など

まずは、今使っているキッチンの不満点を整理しましょう。

【STEP2】リフォーム業者を探す

リフォーム業者探し

不満点の整理と同時に、施工業者も探してみましょう。特につまずきやすいのは、どこで探すかという部分です。

業者の探し方は様々ですが、インターネットで見積もりしたり、近くの工務店に依頼したり、今では家電量販店やホームセンターでもリフォームを受付けています。

また、できるだけ安心できる施工業者を探すには、ベターライフリフォーム協会に登録されている事業者などで調べるのも良いかと思います。

参考:一般社団法人ベターライフリフォーム協会

また、新築した際の設計者・工務店に相談したり、同様のリフォームをした知人などの話を参考にしたりするのも良いでしょう。

【STEP3】現地調査・打ち合わせを行う

現地調査

2~3社に絞ったら、それぞれに現地調査と打ち合わせをお願いします。

リフォームではそれぞれの住まいの現状に合わせて工事内容が変わります。ネットで完結できないの?と思われる方もいますが、ネットだけでは判断できない部分も多いので現地調査は必須です。

現地調査の時は、一番はじめに準備したキッチンの不満点を書いたリストを見せて相談しましょう。

各社の見積もりや提案はそれぞれ異なりますが、比較するのに基準になるものがあれば比較しやすく、整理がしやすくなります。

【STEP4】相見積もりを取る

相見積もり

調査と同時に、業者へ見積もりをお願いします。相見積もりの比較検討は、金額だけでなく、工事内容も比較検討しましょう。

相見積もりを取る際は、ポイントがあります。最低限以下の3つのポイントを抑えておきましょう。

  • 相見積もりを取ることを、来てくれた業者に伝える
  • 各工務店に同じ条件・希望を伝えること
  • 提示された見積もりは、他の業者に見せないこと

比較検討するために、できるだけ内容を整理し、同じ条件で見積もりを取るようにしましょう。

【STEP5】施工業者を決定する

各社の見積もりを比較して最終的にお願いする業者を決めます。

リフォームでは、各社それぞれ考え方や工事条件が異なります。金額だけで決めず、工事内容や提案を見比べて決めましょう。

比較検討する場合は、

  • 提示した不満点がきちんと解消されているか
  • 見積もり内容は、金額や数量、仕様が明確に記載されているか
  • 工事後の補償や、会社の体制なども比較する

など、金額以外の項目も比較検討します。

見積もりの中に「○○工事一式」と書かれ、具体的な内容が分かりにくい場合は、単価や数量、仕様、品名などが分かるよう明細を求めるます。特に「標準工事一式」としか書かれていない場合は注意が必要です。

当社の場合は、付帯工事まで算出した上でお客様にご納得頂けるように明細を作成しています。

見積書サンプル

金額以外に、提案内容や、工事後の保証、アフターサービス体制も比較検討の対象にしましょう。金額が安くても、提案がイマイチだったり、工事をやりっぱなしで保証な会社もあります。

最終的にお願いするリフォーム会社は、提案、金額、保証の3つが充実した会社を選びましょう。

【STEP6】工事契約をする

工事契約締結

施工業者が決まったら工事契約をしましょう。

工事契約は双方のトラブルを防ぐために重要な役割があります。打ち合わせや見積もりと相違がないか、工事期間や代金の支払い方法を取り決める大切な作業です。

工事契約では下記の9項目をチェックしておきましょう。

チェック項目ポイント
工事の内容図面と相違がないか
工事期間打ち合わせた日程と相違がないか
工事金額最終見積もりと金額が違わないか
支払方法支払いの日時、支払い方法、金額が異なってないか
引渡し日引渡しが遅れた場合の保障について
保障機器の保障や保証期間について
契約の途中解除工事を途中で中止し、契約を解除したい場合の条件
工期の変更打ち合わせ通りの工事が困難な場合について
瑕疵の責任瑕疵責任の範囲と期間について

引用元:リフォネット

【STEP7】キッチン工事を行う

キッチンリフォームスタート

いよいよキッチン工事に取り掛かります。工事に取り抱える前に、リフォーム会社の担当者と日程の調整や、工事内容の確認を行いましょう。

ほとんどのことは職人さんが行ってくれますが、今使っているキッチンの後片付けや、捨てるものの分別はお施主様の仕事です。お施主様の仕事をは主に3つあります。

  • 工事までに必要な荷物を移動・保管しておく
  • 冷蔵庫を動かす必要があるなら、中身を出して保管しておく
  • 不要なものの処分を決めておく

この3つを当日までに行いましょう。キッチンにある不要なものの処分は、リフォーム会社にお願いすれば行ってくれるところもあります。相談してみましょう。

また、キッチンも工事中には使えません。食事を準備する必要があるなら、カセットコンロや卓上IHを利用します。その期間だけ、外食にするという手段もあります。

工事は事前打ち合わせが大切です。工事の日程や、工事内容の確認を綿密に行いましょう。

【STEP8】キッチン工事完了・目視チェック

目視チェックを行う

工事が終わったら、引渡し前にチェックを行います。

引渡し前のチェックはできあがりを確認し、キズなどがないかを確認する大切な作業です。

引渡し前のチェックポイントは3つです。

  1. 見積もりに記載された製品と同じものがついているか
  2. 動作に支障はないか
  3. キズや汚れはないか

少しでも不安があるところは、担当者に確認しましょう。3つとも良ければきちんと工事がされている証拠です。

【STEP9】引き渡し

キッチンの引き渡し

最後は引渡しです。引渡しのポイントは、機器の使い方の説明を受け引渡書類を確認します。

最新のキッチンは食洗器やレンジフード、ガスコンロなど、様々な機器や設備が備わっています。使い方や清掃方法を、キッチンの取扱説明書とともに一通りレクチャーしてもらいましょう。故障したときはメーカーと工事店、どちらに連絡するかも聞いておきます。

引渡書類は下記の書類を確認しましょう。

  • キッチンの取扱説明書
  • 保証書(メーカーと工事店)

書類は大切に保管しておき、何かあったときに取り出せるようにしておきます。

【STEP10】キッチンリフォーム費用のお支払い

工事費用の支払い

工事の引渡しが終わったら工事代金の支払いを行います。

着手金や前金としていくらか支払っている場合は、残りの工事残金を支払います。工事中に追加工事があった場合は増額分を清算します。

いつまで支払うかをしっかり決め、期日までに支払いましょう。

まとめ

以上、お客様目線でのキッチンリフォームの流れでした。キッチンリフォームは金額も高く、一生に一度しか行わない工事のお客様がほとんどです。

絶対に失敗しないように、再度流れを整理しましょう。

  1. 今のキッチンの不満点を整理する
  2. 業者を探す
  3. 現地調査・打ち合わせを行う
  4. 相見積もりを取る
  5. 施工業者を決定する
  6. 工事契約をする
  7. キッチン工事を行う
  8. キッチン工事完了・目視チェック
  9. 引き渡し
  10. お支払い

それぞれの項目のポイントを抑え、後悔のない素敵なキッチンリフォームをぜひ行ってもらいたいと考えております。