床暖房はいつからつける?冬が来る前に早めの行動を

床暖房に関して、次のことでお悩みではないでしょうか?

  • 床暖房はいつからつけるのがベストタイミングか?
  • 導入はどのくらいの時期に行うべきか?

そこで今回の記事では、床暖房を使い始める時期や、使い始めに間に合わせるためにはいつ頃までに導入するべきなのかをご紹介。ご参考になりましたら幸いです。

床暖房は11月前後を目安につける

まず結論として、床暖房の使用開始を検討するのは、気温が15℃程度になる11月前後の時期が大きな目安として考えることができます。

その根拠として、次の2つの指標をもとに解説していきます。

  • 気温
  • 健康面

気温

環境省が推奨する室内の暖房設定温度は20℃とされています。これから言えるのは、20℃を下回ったら暖房機器使用の検討を始めてもよいことになります。

しかしながら、20℃と言え体感温度で寒いと感じなければ床暖房をつける必要性を感じません。

人が寒いと感じるのは、温度だけでなく湿度の高さや気流の有無など状況によって異なるうえ、個人差もあります。必ずしも正しいということではありませんが、一般的な感覚として10℃以下は寒い、10~15℃は肌寒いとして捉えられます。その証拠に市民化学研究室が発表した考察によると、室内の温度が15度を下回ると肌寒く感じるようになるそうです。

寒さと暑さの不快指数表

つまり、気温が15℃程度を目安として床暖房を使い始めることが適当と言えます。

15℃を下回る時期について、気象庁の「過去の地域平均気象データ」を見てみると以下のことがわかります。

平均気温が15℃を下回る時期(札幌、仙台)

北海道や東北では、平均気温で15℃を下回るのは10月前後になります。

平均気温が15℃を下回る時期(東京、福岡)

東京やその他地域では、平均気温で15℃を下回るのは11月前後となります。

気温から判断すると、寒冷地では10月前後、それ以外の地域では11月前後を床暖房を使い始めるひとつの目安として考えておくことをおすすめします。

健康面

室内温度と健康管理には密接な関係があります。

とくに高齢者になりますが、室内温度が原因による家庭内事故、いわゆる「ヒートショック」が多く発生しています。

ヒートショックは、急激な温度変化によって血圧が乱高下することで起こる健康被害のことで、実は交通事故よりも死亡者が多いのです。 消費者庁が集計したデータ「高齢者の事故の状況について」には、高齢者のヒートショックによる事故状況が見て取れます。

ヒートショック件数

このデータは厚生労働省による「人口動態統計」と、東京消防庁による「救急搬送データ」を消費者庁が分析したものです。

ヒートショックは、裸になる入浴時に起こることが多く、浴室で発生すると「おぼれる」という事故につながりやすくなります。おぼれる事故が集中しているのは11月~3月です。

ヒートショックによる健康被害を防止するには、できるだけ温度差の少ない環境づくりが重要になります。床暖房は種類によって脱衣所にも手軽に取り付けられる製品もあり、弊社でも取り扱っています。

参考こだわりの遠赤外線式床暖房

何月までに床暖房を設置するべきか?

床暖房を冬の備えとするには、いつ頃までに導入しておけば良いのか迷う人も多いかもしれません。

仮に床暖房の使用開始時期を11月とした場合、何月までに床暖房を設置しておけば間に合うのか考えてみたいと思います。床暖房導入までの主な流れは以下の通りです。

  1. 床暖房の種類を検討
  2. お問い合わせ・見積もり依頼
  3. 工事契約
  4. 打ち合わせ・日程調整
  5. 工事開始
  6. 工事完了

以上の流れを逆算すると、やはり最低でも1ヶ月前となる10月までには業者選定をしておいたほうがよいでしょう。

9月頃に業者に問い合わせをして不明点や疑問点を解決しておき、10月初旬には工事契約と日程調整をしておくと、10月中に工事完了も可能です。 ただしシーズンが近づくほど需要が増え、日程調整も難しくなっていくため、早ければ早いほど余裕を持って導入を進められるでしょう。

まとめ

床暖房は、足元はもちろん室内全体を暖める心地よい空間づくりが得意です。

昔から、体を効率よく暖めるコツとして、足元を暖かく頭は暖め過ぎない「頭寒足熱」がよいといわれてきました。床暖房はまさに「頭寒足熱」を実現する理想的な暖房方法といえるでしょう。 冬を快適に過ごすためにも床暖房の導入は計画的に進めましょう。