新築を立てる際、あるいは水回りのリフォームをするときに、システムキッチンはこだわりたいと思っている方も多いはずです。毎日料理で使う空間ですし、これから何年も使う場所でもあるので、お家の中でもキッチンは特に選ぶのに悩まれるかと思います。
そこで今回は、リフォーム会社視点で、システムキッチンの選び方と選ぶ際に必ず見るべきポイントをご紹介します。システムキッチン選びの参考になりましたら幸いです。
キッチンを選ぶ際に見るべきポイント
システムキッチンをいざ選び始めると、様々な細かい要素まで考慮してしまい、なかなか選定作業が捗らないと頭を悩ませることになります。ですので、最初は細かい部分は省いてキッチン選びをするのが良いでしょう。
そんな中で、必ずチェックしておきたい箇所があります。それが次の3点です。
- 使い勝手の良さ
- 料理がしやすいサイズか
- 手入れ・掃除が楽か
キッチンは毎日使う空間なので、大雑把に言うと「使いやすさ」を最重要視することをおすすめします。デザインやカラー等は、現在販売されているシステムキッチンであれば、ある程度希望する製品を後から選べます。
ですので、まずは「使いやすさ」というポイントを重要視しましょう。
使い勝手が良いか
使い勝手の良いシステムキッチンは、料理のしやすさはもちろんですが、収納棚や調味料や調理器具が取りやすいかなども考慮に入れなければなりません。
せっかくまな板が置きやすい広さで包丁を使う高さも丁度いいキッチンでも、収納棚が高い位置にありすぎたり、フライパンや鍋がそもそもキッチンの収納棚に入らなくて別の場所に置かなければならない、などなど最初は問題がなくても後から不満が溜まることもありえます。
しっかりと収納スペースが確保されている、調味料や調理器具が取り出しやすいといったポイントを忘れずに使い勝手の良いキッチンを選びましょう。
料理がしやすいサイズになっているか
キッチンは毎日、そして頻繁に使う場所なので、料理がしやすいサイズになっているか必ずチェックしましょう。ここで言うサイズとは、「高さ」、「奥行き」、「調理スペース」の3つになります。
特に高さは絶対に抑えておきましょう。例えば、身長が高いのにキッチンの高さが低いと、まな板を置いて包丁を使うときに腰を曲げないといけなくなり、毎日の料理が苦痛になります。
一般的に使いやすい高さの目安と言われているのが、「身長(cm) ÷ 2 +5(cm)」とされています。仮にご自身の身長が170cmだった場合、90cmの高さがあるシステムキッチンがおすすめ。スリッパを履いていることを考慮に入れても90cmくらいの高さがベストな高さの目安でしょう。
ちなみに細かく高さを選ぶことはできません。製品によって高さは決まっています。LIXILのリシェルSIの場合、80cm、82.5cm、85cm、87.5cm、90cmの5タイプが用意されています。これだと「自分は180cmあるから腰を痛めそう」となる人も出てくると思います。
しかし安心して下さい。リフォーム会社にキッチンの交換を依頼する際に、高さを嵩上げする台を設置を依頼することも可能です。その場合配管の延長など別途必要な工事が出てくるので追加料金が発生しますが、10年、20年使うキッチンと考えると高さ調整は選択肢に入れるべきだと考えています。
お手入れ・掃除が楽なキッチンかどうか
そして最後にチェックしておきたいポイントが、日々のお手入れや掃除が楽なキッチンかどうかです。毎日料理をしていると生野菜などの細かいゴミは当然でますし、油ハネなどもコンロに付着しますよね。
そのとき、お手入れ・掃除はラクにしたいと思っている方がほぼ全員だと思います。そして掃除がしやすいキッチンを選ぶ際に見るべきポイントが次の4つです。
- カウンタートップの材質
- 壁の材質
- シンクの排水口
- コンロの材質
例えばカウンタートップはステンレスだと掃除がラクで耐久性も良かったり、キッチンの壁には表面がつるつるしている目地が少ない素材を選んだりと、キッチンに使われている材質一つでお手入れ・掃除のしやすさが大きく変わります。
キッチンの選び方
メーカーで選ぶ
お気に入りのメーカーがある方や、メーカーに強いこだわりを持っている方はコチラ。メーカーで選ぶ際のポイントはアフターサポートや保証。リフォーム後のトラブル対応に迅速に対応してくれるメーカーがおすすめです。
価格で選ぶ
キッチン導入・リフォームには予算が決まっている。そんな方は価格帯で選びましょう。価格は30万円台のものから100万円以上のハイクラスモデルまで様々で、今までの経験上、価格で決めるお客様が最も多かったです。
性能で選ぶ
収納棚の使いやすさ、水回りの使いやすさ、食洗機の有無など、性能でキッチンを選びたい方はコチラ。性能はメーカーごとに違うので、しっかり吟味した上で選びましょう。
サイズで選ぶ
サイズだけで選ぶ人は少ないですが、リフォームの際は戸建て・マンション限らずサイズについても考慮しなければなりません。特に、キッチンの高さや調理スペースのサイズは選ぶ際の重要ポイント！
レイアウトで選ぶ
キッチンには様々なタイプのレイアウトがあります。一般的な壁付I型の他、L字だったりアイランドキッチンやカウンターキッチンだったりと、様々なレイアウトが用意されています。レイアウト一つでキッチンの雰囲気がガラッと変わるので、選ぶ際に考慮に入れてみるのも良いでしょう。
カラー・デザインで選ぶ
キッチンごとにデザインが異なるので、お部屋の空間にマッチした製品を選びたい方はデザインも選定ポイントとして考慮しましょう。また、収納棚などの扉カラーも空間にマッチさせるためには重要な項目となっていますので、どんなカラーが用意されているかチェック推奨。
複数の要素を組み合わせて選ぶのがおすすめ
最終的にシステムキッチンを選ぶ場合、複数の要素を組み合わせて総合的に判断するのがおすすめです。例えば、
- お気に入りのメーカー × 価格 × サイズ × デザイン
- 性能 × デザイン × レイアウト
- 価格 × サイズ × デザイン
と言った風に、基本的には複数の要素を組み合わせてキッチンを選ぶことになります。リフォーム会社視点から見ると、どの要素を一番大事にしているか優先順位をつけていくのがおすすめと考えています。
- 価格
- デザイン
- 性能
- メーカー
- レイアウト
- サイズ
このように優先順位をつけて選んでいけば、自分が目指しているキッチンを選びやすくなるので、選ぶポイントの優先順位は結構重要だったりします。
もし、システムキッチンの選び方で悩んでいて中々決められないという方は、お気軽に当社へご相談下さい。お客様の用途に合わせた最適なキッチンをご提案致します。
